Rhapsody -2002-
「尻(おケツ)を見せろっ」
その日も悪ガキは、川の近くで集まって爆竹で遊んでいた。
ひとつ年下のくせにいつも一緒のN・H 君は、その日も僕らのメンバーだった。
戦争ごっこをしようということになったんだが、途中で度胸試しになった。
あのころ男の子は、誰でもスリルを求めていたのではないだろうか?
さて、爆竹の正しい(?)遊び方は、導火線に火をつけてすぐ放り投げる。
3〜5秒後に爆発するのがほとんどで、かなり威力があった。
それを何秒持っていられるかという、今思うとかなり過激であった。
みんな度胸なんかないので最初は1秒もしないうちに放り投げていた、しかしN君は
すぐ調子にのる、そして事件がおこったのであった。
「いーち」なんと1秒もちこたえた。それを合図にエスカレート。
「にーい」2秒が僕だ。そして「さーん・・・」A・F 君はよせばいいのに
頑張りすぎてしまったので投げる前に爆発した・・・・
しかし悲劇はA・F 君ではなく、そばで爆発したN・H 君、驚いて尻餅をついた。
みんなげらげら笑っていた。その時「ケツがケツが・・・」とN・H
君の叫び。
「尻(おケツ)を見せろっ」僕がいうと泣きながら彼はズボンとパンツを脱いだ・・・
顔に似合わない可愛いお尻には、さっきみんなで割ったびんの破片が刺さっていた。
鼓膜がキーンと鳴りながら、みんな一緒に帰った。
N・H 君が当分おとなしくなったのはいうまでもない。そのときガラスを抜いた
のが誰だったかは、もう忘れちまった。
※最近の爆竹は小さくなった、危険な遊びはやめましょう。
第26話 尻(おケツ)を見せろっ (了)
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