Rhapsody -2001-


「柿のおもいで」

                                 VOL.22 (2001.11/15)

昔の家の庭には、よく柿の木があった。僕の家には、3種類くらいあった。

「ずくし」と呼ぶ、熟してどろどろになったものを食べるもの(または干し柿にするもの)、単に「柿」と呼んでた
良く見るみかんみたいな形のもの。そして長くて大砲の玉のようなもの・・・

長い竹の先をかまで割って、木を挟んだもので柿の根元を挟んでくるっと回してもぐのだが、結構重いので重労働。
またよくストンと下に落ちるから、うまくとらないと落ちた衝撃で割れてしまう。
頭に当たると物凄く痛い・・・サルカニ合戦のかにが怪我するのも当然か・・・

友だちとよその柿をとって、食べていると時には柿の渋いのに当たる。当分口がこわばってしゃベれない。
そんなときは必ず「甘いど〜」といって人にも食べさせる。

そして、そいつもまた別の友だちに・・・そして最後の一人が食べ終わるとみんな一斉に吐き出して「しぶーい」そんな
仲間とも会わなくなって久しい・・・。

「富裕柿」は「ふゆ(冬)がき」「サイジョウ柿」は「西条(東広島市西条)」の柿かと子供の頃はそう思っていた。

※柿は枝が折れやすく、子供がのぼって木から落ちたりするので、庭にはあまり植えないらしい。
山の柿は冬になると小鳥たちの重要なエサになる。

                         第22話 柿のおもいで (了)


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