Rhapsody -2001-
たんなか・野球
「たんなか・野球」というのを、子供のときよくやっていた。
何のことかというと「刈り入れの終わった、たんぼで野球をする」それだけのこと、だけど、広場なんてもののない昔は、ばくたちの貴重なグランドだった。
「庭球」のポールで、試合は始まる。それをバット(なければ手ごろな棒)で打つんだが、庭球のためピッチャーは変化球が自在にできる。これがけっこう燃える・・・なかなかうまく打てない。回転をさせてカーブ、スライダー、フォークなどなど。
遠くに打てないし、デットボールも平気のへいちゃら。
そして、ゲームに飽きると稲わらの上で「トランポリン」や「基地づくり」それを発見されておこられる。見つからなくてもばれてしまう、だって髪の毛や、服のなかにわらくずがついているんだから・・・
「たんぼ」のなかで遊べたのも、いまでは遠い思い出になってしまった。
身近な遊び場が子供の頃にはたくさんあった。(ほんとうはかってに遊んじゃいけないんだろうけど。)
きれい好きの子供達ばっかりで「爪のなかに泥がつまってたり」「あかぎれ」のあるこどもって最近は見たことがない。
農業後継者たちは、これからのたんぼをどんな気持ちで耕作していくのだろう・・・
第20話 たんなか・野球 (了)
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