Rhapsody -2000-


隊長はバク転小僧         VOL.3(2000.11/10)

 ちっちゃい頃から崖のぼりや戦争ごっことかは大好きだった僕なのに、

ちゃんとしたスポーツはあまり得意ではなかった。

 小学校のころ、よく川原にあそびにいってました。そのときの4〜5人の

グループの隊長はいつも決まってバク転(バック転回)の得意な彼だった。

別にそのことはどうでもいいんだけれど、川原を行進しているうちに、少

し高い所を見つけるともーたいへん、僕らにバク転の指導をするのがいや

でたまらなかった・・・何人かは、指導よろしくできたりするものだから、

調子にのって僕にまでやらそうとする。大体マット運動で前転ができない

のに、できる訳がないだろー。

きっとさんざんばかにされて、泣いて帰っていたに違いない。

 ある時ちょうどバク転で着地した時に犬のウンチを踏んだ隊長・・・

それからは隊長ももうバク転をあまりしなくなった。

 子供の僕たちは川原であそぶ時には「石なげ」と「的当て」というのが

もっともポヒュラーだった。並べた空きビンに石をぶつけて割るときの

「パリーン」っていう音が、ものを壊しているスリルと西部劇のガンマン

みたいでゾクゾクしていた・・・・

 黒瀬川の土手を通るたびにあの音を思い出し、川原を見下ろしてはみる

けれど、見つけるものはブラックバスを釣っている人たちばかり・・・

 隊長、元気ですか?バク転してますか?僕はいまでは前転はできるけれど、

バク転はやっぱりこわくてできません・・・

                  隊長はバク転小僧 (了)


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