Rhapsody -2000-
すっぽん・かっぽん VOL.2(2000.11/1)
いまはほとんど見かけませんが、黒瀬川には「すっぽん」が棲んで
いました。
川原でこいつをみつけるたびに不思議でした。
まず、なんでこいつは甲羅がふにゃふにゃで、ひらベったいのか。
それにハナが長くて、目が恐い・・・。
ゼニガメとか、ミドリガメとか他のカメとは違っている。
砂の中に潜ったり、小魚を狙うのに都合がいいんだろうか。
おじいちゃんに聞けば、かみ付かれると雷が鳴るまで離さないとかで、
無気味な姿も手伝ってほとんどの生き物を飼ったことがある僕もこいつは
飼ったことがないのです。
やがて、専門の養殖業者かあることとか、昔から精力剤にいいとか
いわれているなどを知りましたが、未だに食ったこともない。
「すっぽん」といえばなぜか「かっぽん」を思い出す。
夏の小学校からの帰り道に通学路の(?)川土手を帰りながら、「かっぽん」
をかじっていた。
「かっぽん」とは「イタドリ」なんですが、子供の僕たちにとっては食べれる
「かっぽん」とまずい「ヘビかっぽん」というのがあって、その区別は茎を
折る時に「カッポーン」と折れるかどうかっていう単純な方法で選んでいた。
それで「かっぽん」。
黒瀬川の土手を通るたびに「すっぽん」を思い出し、「かっぽん」を見
つけるといつでも手をのばす。
夏の夕暮れにひびく「カッポーン」の音・・・
すっぽん・かっぽん (了)
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