Rhapsody -2000-


めだかさらさら          VOL.1(2000.10/20)

メダカがレッドデータブックに載ってから久しいけれど、みなさんの回りには
いなくなりましたか?
近くのメダカの学校をそーっとのぞいて見るとみんな、てんでバラバラにしきりに
エサをさがしています。
よくもまああんなにたくさん生まれるモンだと子供の頃から不思議でした。
一度に数多く単一種を見かけることってあまりないですね。
アリとか、かげろうとか、特に白アリなんかゾッとしますね。
サカナに関してだとほとんど見かけませんね。
夏の渇水期に川やため池に残った水たまりにフナ
ハヤが集まっているのは見ますが・・・

 メダカはどうして群れるのか?
集団自衛の方法なんですが、子供の僕にとっては一網打尽の大チャンス。
さっとひとすくいで 5・60匹はつかまえれます。でもほとんどは次の日には
死んでいます。
「メダカって弱いサカナなんだ」と子供心に思ったもんでした。
そのメダカを狙っていろんな生き物がいます。
ヤゴ、ミズカマキリ、ゲンゴロウ、タガメ、タイコウチ(チ○ボきりと呼んでた)
それにドンコ(ゴッポウ)なんかもメダカをエサにしています(ああ、哀れなメダカ・・・) 。

でもメダカはいっぱい生き残っていた。

それなのに絶滅するかもしれないって、とっても変でしょう。
原因は環境の変化?水質の悪化?(・・・メダカって結構丈夫なんだよ、飼ってみればわかる)

 一番の原因はブラックバスの放流だと思います。
食物連鎖の頂点が変わってしまったってこと。
今までは水棲生物の中でメダカを食べるのはドンコ程度(彼は水底から水面まで泳いでいって
パックリなので深い所に棲む池のメダカはなかなか安全だった)。
ヤゴもトンボになるまでの辛抱だし、水棲昆虫は体が大きくないのでそれ程大食いでは
ないし・・・
ところが、最近のブラックバスなんぞ1メートルぐらいになりそうだし、毎日バクバクするし、
おまけに子供のサカナを親が守る習性もあるし、キャッチ&リリースとかで、まったく減らない。
このままだと日本のほとんどのサカナは、食い尽くされるのではないだろうか?
 どこぞの釣り具メーカーの手先が、あちこちの川ゃ池に放流した結果、全国のメダカの学校は
どんどん廃校しているのではなかろうか?
もういい加減でやめてくれー。


 そう思いながら、お気に入りのため池に行くとやはりメダカは群れていた。
他の学校のことを気にする気持ちなんかなく、うじゃうじゃと群れていた・・・

                  めだかさらさら・・・ (了)


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